第40回香粧品学会で発表いたしました

2015年6月18・19日に行われた香粧品学会でポスター発表いたしました。内容は油中水型クリームの持つ特性として、皮表角層水分量測定によれば、保湿の持続性があり、一般に化粧品に使われる水中油型は一時的に上昇するものの、失われる水分が多いので、意外にも冬場や乾燥期にはむしろ油中水型が適しているのではないかという、一般ではあまり言われないアイデアであり、医薬・化粧品業界の多くの研究者の方からもインパクトのある発表であった。今後データもさらに詳細に収集し研究を深めたい。










 
抄録
皮表角層水分量による水中油型と油中水型の保湿力の考察
Consideration of moisturizing capacity in 2 types of creams (oil / water  and water / oil) by measurement of water content of stratum  corneum 
 NPO法人床ずれ研究会
○久保忠一
(監修亀田メディカルセンター皮膚科部長田中厚先生)

【目的】
 開発した油中水型のクリーム(保湿剤としてヒアルロン酸Na、蜂蜜、オレンジラフィー油を配合し、保湿肌荒れ防止材として朝鮮ニンジンエキスを配合、その他ゼラチン、コラーゲンペプチドを比較的多く含み乳化剤としてはステアリン酸グリセリルを少量用い、レシチンを配合し、菜種油、オリブ油等油性成分を多く配合した油中水型クリーム)を使用した場合と対象品としては市販品の化粧水、乳液の後に水中油型の下地クリームを用いた場合の比較を、皮表角層水分量の時間的経過と皮膚表面温度や血流量も考慮して行い、水中油型と油中水型の、皮膚に対する物理的影響の違いを総合的に考察することを目的とする。
【方法】
「開発した油中水型クリーム」と「市販の化粧水,乳液,水中油型クリーム」を片側に開発したクリーム,もう片側に対照製剤(クリーム)を指で、0.3gずつ採り、塗布(対象は化粧水乳液を、コットンを用いて先に適量塗布後)。その後皮表角層水分量測定装置SKICON-200EXでの評価を、それぞれ10か所以上(塗布後20分までは5分おきに、30分から60分までは10分おきに、その後は1時間おき)測定して平均した数値を用いて評価した。また、皮膚表面温度(塗布後10分までの測定)とレーザ―ドップラー血流計により血流量(塗布直後)の試験も行った。
【結果】
化粧水、乳液の上に水中油型のクリームを塗った場合、皮表角層水分量は一時的(5分〜10分後程度)に上昇するが、その後は急速に低下している。
油中水型のクリームは、塗布直後のピーク時の上昇は比較的鈍く、その後の数値は前者と比べ大きな差異は無いが、長時間(4時間程度)してもやや低下しにくい。皮膚表面温度と血流量は油中水型が比較的低下しにくい。
【考察】
水分の多い水中油型は、一般論として蒸発により表皮水分量が失われる際、気化熱により皮膚表面の温度が低下しやすく、血流にも影響する可能性のある結果となった。保湿性との関係では、水分が外部に蒸発するだけではなく、深部に浸透する分もあるので、一概に評価はできない。
一方、油中水型のクリームは、絶対量として含まれる水分が少ないにも関わらず、比較的水分を保持する能力を持っており、保温や血流改善の働きもあるので、季節や体質、使用感によっては見直されるべきと考えている。
 

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