第12回日本褥瘡学会で発表いたしました

8月20日、21日に第12回日本褥瘡学会学術集会が幕張メッセで開かれ、21日に一般演題基礎編で「ヒト三次元培養表皮組織モデルを用いた褥瘡外用剤細胞毒性試験」と題して発表いたしました。
ヒト三次元培養表皮モデルである「ラボサイト エピ・モデル」に褥瘡外用剤ゲーベン、ユーパスタ、カデックスを添加し、設定した時間暴露し、残存する評価物質を洗浄し、MTT培地を注入することによって、生きている細胞を染色し、対照物質の吸光度(補正値)の平均値を100%として、被験物質の生細胞率を求めた実験である。結果はゲーベンが48時間後も細胞の多くが生きており、ほとんど細胞毒性が見られず、カデックスは反対に24時間後でほとんどの細胞が死んでいた。また、有効ヨウ素がカデックスの3分の1のユーパスタは両者の中間のような結果となった。しかし、この実験で見る限り、殺菌力を持つ三剤であるが、基材の物理化学的性質の違いが大きく、ヨウ素と銀の性質の違いと解するのは妥当ではない。具体的に、水中油型のゲーベンクリームは、他の2剤と違い薬剤内部の水分を角質層モデルに対して、角質を半透膜のようにして顆粒層に供給し続けることにより、細胞を長持ちさせていると考えられる。 よって、細胞毒性は基材の水分供与性と殺菌剤そのものによる細胞毒性を併せて考えなければならない。 角質層の存在しない創部に用いる場合、ゲーベンはより直接的に水分を供与するため、過剰な湿潤が問題となることがあるが、硬い痂皮組織があるときなどに最適である。 ユーパスタとカデックスの持つ浸透圧(吸水性)は、実際には微妙に異なるという研究報告もあるが、有効ヨウ素濃度依存的に細胞毒性が現れたと考えられる。

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