創傷治癒学会で発表いたしました。

 

12月9日東京で行われた創傷治癒学会でエビハラ病院の症例報告として、切除不能巨大乳ガンのモーズペーストによる治療例を発表いたしました。

 

今回は褥瘡から離れた発表でしたが、塩化亜鉛という抗腫瘍効果のある危険物を、元々褥瘡の軟膏に開発したものと同じような乳化物に製剤したところ、画期的な成果があった内容を症例報告いたしました。臨床においてご指導、ご尽力いただいた亀田病院皮膚科の田中先生、関先生に心より感謝いたします。また、発表の際座長を務めていただいた、日本医大第2外科准教授の木山輝郎先生にも心より感謝申し上げます。
関連記事は「資料ダウンロード」から、「資料」冒頭の「Mohsペースト使用の症例報告EG会だより第17号」をご覧下さい。
また、抄録は以下の通りです.

切除不能巨大乳がんに対するMOHSペーストに見る外用剤の基材の重要性

久保忠一、田中厚、関玲子、山口祐、宇治家誠

エビハラ病院内科 ¬局◆亀田メディカルセンター皮膚科、NPO法人床ずれ研究会

MOHSペーストは1941年アメリカのMOHS博士により開発された表在性切除不能腫瘍に対する保存療法で、その作用機序は主成分塩化亜鉛の亜鉛イオンによるたんぱく質への結合による沈殿である。しかし、その取り扱いの難しさなどにより、市販されることはないまま今日に至り、皮膚表在性腫瘍などに院内製剤により使用されている。

本発表では、切除不能となった巨大乳がん(29cm×31cm)に対する著効例を、当薬剤のオリジナル処方を油中水型に基材(剤型)を変更したことにより、水溶性の主成分が油の層に覆われるので正常細胞への影響を弱め、本人への刺激も緩和しながら、油層が半透膜の役割をして主成分が有効にがん細胞に浸透したと考えられる結果であると考えて報告する。因みに、オリジナル処方は水溶性で、誤って通常皮膚に付着すると潰瘍が生じたり、痛みにより治療が継続できない場合もあるが、本発表で用いたものは、油膜で覆われるため、万一正常皮膚についてもすぐには皮膚を害さない。更に、必要に応じて、主成分の濃度を変えたり、乾燥させる必要がある腫瘍の部分にはオリジナル処方の水溶性のものも使用した。

尚、この油中水型の基材にする発想は、褥瘡に対するポビドンヨードシュガーを院内製剤により乳剤化させることにより有効性が高まったことから得たものである。


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